□GMHC: Gay Men's Health Crisis, Inc.
□129 West 20th Street, New York, NY 10011-0022
□Tel 212.807.6664 Fax 212.337.3656 |
'81年6月、CDC※1は、後にAIDSと呼ばれるようになった病気の最初の症例を報告した。同年8月、80人のゲイの男性が集まり、当時『ゲイのガン(Gay Cancer)』と呼ばれていた病気について医師の講義を受け、帽子をまわして6,635ドルの寄付が集められた。
その6ヶ月後、GMHCは6人のゲイの男性によって正式発足し、現在では300人の職員と4,000人のボランティアが常時スタンバイする世界最大のHIV/AIDS支援組織に成長した(サポート対象はゲイに限定されない)。
GMHCが提供するサービスをすべて紹介することは不可能だが、GMHCの電話番号簿には30種近くのサービスがリストされている※2。
写真(未掲載)は、年間約5万コールに対応するAIDSホットライン(電話相談)のオペレーター室。
1)Center for Disease Control: 米国立防疫センター
2)GMHC Telephone Directory:
Administration, AIDS Hotline, AIDS Therapy Groups, Buddy Services, Bridge Services, Carepartner Groups, Child Life Services, Couples Groups, Crisis Intervention Services, Deaf AIDS
Project(DAP), DAP Volunteer Line, Drop-In Group, Education, Financial Hotline, Grievances, Client Representative/Health Care Complaints, Intake Information, Intake Registration, Legal Services, Lesbian AIDS Project, Nutrition Counseling, Ombudsman's Department, Publications, Recreation, Speaker's Bureau, "Voice" Project, Volunteer Application Requests, Volunteer Department, Volunteer Orientation Line |
□Friendly Visitor Program, AIDS Center Program
St. Luke's/Roosevelt Hospital Center
□1000 10th Avenue, New York, NY 10019
□Tel 212.523.7616 Fax 212.523.7434 |
同病院内で正規に運営されるプログラムで、一定の訓練を受けたボランティアが入院患者を訪れ、一人の『友人』として話し相手、相談相手となる。HIV/AIDSにより増幅されるストレス、被差別意識、心理的不安、社会的不都合などの観点から、入院患者のQOLの向上を目的としている。
自分を直接管理している医療スタッフには話しにくいこと、聞きにくいことも多々ある。このようなサポートを望む入院患者にとって、この『友人』の訪問が大きな励ましとなることは容易に想像できる。
このプログラムでは、ボランティアの適性や患者との相性も重要となるため、医療スタッフ(特にナース)との連携は不可欠。そのため、病院機構としてボランティア・サービス部門があり、病院内施設としてボランティア・オフィスが常設されている。
15分の紹介ビデオ※1は一見の価値がある。
1)タイトル: Friends Like These: A New Breed of Volunteers
料金: ビデオ=$10.00、手数料・送料=$3.50
申込: United Hospital Fund, 55 Fifth Avenue, New York, NY 10003-4392 Tel 212.645.2500 Fax 212.727.2471 |
□MANNA: Metropolitan AIDS Neighborhood Nutrition Alliance
□PO Box 30181, Philadelphia, PA 19103-9536
□Tel 215.496.2662 Fax 215.496.1349 |
MANNA(マンナ)は、フィラデルフィアで昼食の無料・宅配サービスをしているボランティア団体。感染者/患者は経済的に困窮する場合も多く、また、在宅治療が一般的なので、このようなサービスも必要になる。
数百人のボランティアが、スケジュールを調整しながら1ヶ月に約5千食を調理、配達している。これまでに千人近くがこのサービスを利用。
予算規模は約47万ドル('93年)。1/3が個人、1/3が企業や財団からの寄付、残りはイベントなどの収益で賄われている。
写真(未掲載)はMANNAのPRポスター。日本語にすると味気ないが、内容はきわめて粋なもの。
□APICHA: Asian & Pacific Islander Coalition for HIV/AIDS, Inc.
□275 Seventh Avenue, 12th Floor, New York, NY 10001-6708
□Tel 212.620.7287 Fax 212.620.7323 |
APICHA(アピチャ)は、アジア・太平洋系のコミュニティに特化したHIV/AIDSの支援団体。
米国では、HIV/AIDSに関する様々のサポート・システムが整えられつつあるが、マイノリティにとって十分とは言えないケースもある。民族性(気質)や宗教、経済的・社会的地位、そして言語に関わる問題も多く、このような団体の存在も重要。
『Asian & Pacific Islander』という人種区分は、最近になってようやく一般化したもので、それまでは『Others』に分類されていた。アジア人である日本人もここに入る。
□PEC: People's Emergency Center
□3902 Spring Garden Street, Philadelphia, PA 19104-4627
□Tel 215.382.7523 Fax 215.386.6290 |
PECは、ホームレスの女性、子供、10代の青少年に対して、食事や宿泊設備、社会復帰のための教育や職業訓練、カウンセリングやケース・マネジメントなどのサービスを提供するシェルター(避難施設)である。利用者の96%はアフリカ系アメリカ人。
もちろんHIV/AIDSは重要な教育項目の一つ。写真(未掲載)はその教育風景だが、手作りの教材がすばらしい。
HIV/AIDS教育にとって重要なのは、様々の背景を持った人たちに『必要なこと』が『現実の問題』として『伝わること』であり、きれいに印刷された教材やエデュケータの権威(資格)は2次的な課題と言える。
年令や人種、経験などを共にするエデュケータによる教育※1は非常に有効とされている。
| 1)Peer Education: ピア・エデュケーション |
□PWA Health Group
□150 W. 26 Street, Suite 201, New York, NY 10001
□Tel 212.255.0520 Fax 212.255.2080 |
'87年に二人のPWA (People with AIDS)と彼らの主治医によって設立された非営利法人で、HIV/AIDSの有望な、あるいは実験的な治療にアクセスするための様々の便宜を提供している。
具体的には、隔月発行のニューズレター※1による米国内外の治療方法や医薬品などに関する最新の情報提供、インフォメーション・シート※2による医薬品の詳細な情報提供、医薬品の通信販売(要処方箋)、FDAで承認されていない医薬品の輸入・斡旋(原価)※3などのサービスを提供する。
ICH※4において、優れた医薬品の研究・開発の促進と患者への迅速な提供をはかるための国際的な協調体制が協議されているが、当事者にとって有効な医薬品の入手は切実な火急の問題であり、現状では個人輸入も一つの解決策と言える。
1)'95年4 / 5月号のニューズレターの内容は以下の通り:
Women and HIV Conference / Thioctic Acid / Kids and AZT /Treatments for Wasting / PLUS: Liver Health Q&A Insert
2)インフォメーション・シートの構成は概ね以下の通り:
What Is It, Really? / How's It Work? / Studies /Side Effect and Toxicity / Drug Interactions / Dosing / etc.
3)医薬品の個人輸入に関するFDAの規制事項は以下の通り:
・You may only import up to a 3 month supply at a time.
・You must attest that you are under a physician's care.
・The medication must be for your personal use.
4)International Conference on Harmonisation of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use:
医薬品の品質(Quality)・安全性(Safety)・有効性(Efficacy)の3分野において、日米欧の各国間で相互承認を可能とする試験種類・試験規格などに関する協議が進められている。 |
□AIDS Information Network (AIN)
□1211 Chestnut Street, 7th Floor, Philadelphia, PA 19107
□Tel 215.575.1110 Fax 215.575.1123 |
HIV/AIDSのあらゆる側面に関する書籍・文献・雑誌・ビデオなどを広範に収集し、一般に公開するAIDSライブラリ(写真:未掲載)。また、様々の情報検索の代行サービス、オンラインAIDS情報サービス(OASIS)も提供する。
□Calcutta House
□P.O. Box 16656, Philadelphia, PA 19139
□Tel 215.222.1262 Fax ***.***.**** |
財団・企業・個人からの寄付で賄われ、ホームレスや低所得者、家族や友人の支援が受けられない人たちのための小さなAIDSホスピスで、多くはボランティアの手で運営されている。
閑静な住宅街にあるごく普通の住宅を利用したもので、AIDSホスピスであることは外観から判別できない。当然、海外からの視察で紹介されるような模範的な(設備の整った)ホスピスではない。
5室ある入居者のための個室(写真:未掲載)は、決して贅沢なものとは言えないが、きれいに整頓され、何よりも家庭的な雰囲気を味わうことができる。
たいへん皮肉なことだが、人生の最後の時期をここで過ごす人たちの中には、生まれてはじめて人間らしい扱いを受け、人のあたたかさに包まれながら看取られる人も多いという。 |